肝臓癌予防のためにコーヒーを

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1995年から1998年にかけて8万人以上の男女を対象として行われたJPHC Study(多目的コホート研究)という有名な調査があります。
その結果コーヒーを飲む習慣は全死亡リスク、心疾患をはじめ脳血管疾患や呼吸疾患のリスクを下げることが判明しましたが、残念ながら癌との顕著な関係は確認できませんでした。
それが今年、国立がん研究センターの発表によると、コーヒーを1日3~4杯飲む習慣は、肝臓癌に対する予防効果がほぼ確実で、女性の大腸癌や子宮体癌の発症を抑えている可能性も考えられるというのです。
こうした研究は諸外国でも活発に行われていて、日本人より多くの癌でコーヒーの予防効果が認められています。有名な報告では、ウィーン大学のベロ二カ・ソマザ博士によると、深炒りコーヒーは抗酸化性が強く、かつ胃酸分泌を抑え、腸の運動を改善するため、消化器癌の抑制につながるというのです。
他の癌にも効果的だという調査結果もあるため、今後研究が進めば新たな事実が判明するかもしれません。